2016.08.01 Monday

Amoral「In Sequence」(2016)レビュー

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    今回はメタル大国・フィンランドのメタルバンド(初期はデス・スラッシュからメロディック・メタルにシフト)の紹介をします。
    このバンドは3rd「Reptile Ride」を最後にVo.ニコ・カリオヤルヴィが脱退してから4th「Show Your Colors」でVo.アリ・コイヴネンか加入して
    メロディック・メタルに変わったことで良くも悪くも話題になりました。
    正確には、4th「Show Your Colors」はパワーメタル、
    5th「Beneath」は正統派HR/HM、
    6th「Fallen Leaves & Dead Sparrows」はプログレッシブメタル、との変遷を経ています。
    そのうち、4thでは完全にクリーンボイスにシフトしてからデス声は完全に無くなったと思いきや、5thでデス声の復活、6thでも持続
    となってきた中で、今作7thで初期のデスVo.ニコ・カリオヤルヴィが再加入したという流れでできた作品です。
    トラックリスト
    1.In Sequence(Prologue) (5:52)
    2. Rude Awakening (6:06)
    3. The Betrayal (7:20)
    4. Sounds Of Home (4:11)
    5. The Next One To Go (7:06)
    6. Helping Hands (6:43)
    7.Diffuse The Past (7:40)
    8.From The Beginning (10:44)
    国内盤限定ボーナストラック
    All I Want (The Offspring Cover) (1:57)
    The Next One To Go (5:07)
    トータル63分。
    そういった前置きを置いといてなんですが、今作はツインヴォーカルを全くといっていいほど活かせていません。
    1.In Sequence(Prologue)では劇的にVo.ニコのデス声が使われていていますが、ここがクライマックスです。
    それ以上効果的に使われている曲がありません。本当にありません。
    2.Rude Awakeningからクルーヴィなリフが出てくるもあれ?と思ってしまいます。いやAメロではデス声、Bメロ・コーラスではクリーンと使い分けはされているんですけど…
    コーラスで変則的なリズムに全く合っていないヴォーカルにげんなりします。良く言うと瑞々しさを大幅に増したんですけど、なにぶん曲に合っていません。
    Burrn!誌では「これまでのメロディック・メタル路線にデスメタル要素が追加された」と書いてあったのですが、
    これ本当に聴いたのかどうか怪しいレベルです。
    デス声やブラストビートこそあれど(というか前作からもあったのですが)、デスメタル要素のあるリフなんて本作には一本もありません。
    7.Diffuse The Pastこそ速いテンポにスラッシーなリフが乗りますがやはりスラッシュメタルの範疇です。この曲のみVo.がニコ一人で迫力あるデス声を聴き続けられるのが救いです。
    5.The Next One To Go、6.Helping Handsは変拍子を多用してこそいますがそれだけで、サビが面白くなく展開の密度も希薄です。
    8.From The Beginning(The Note Pt.2)は哀しいフレーズがとにかくダラダラと続くばかりで、日本版限定のボーナストラックのOffspringカバーに一瞬で吹っ飛ばされてしまう程度には内容が薄いです。
    そんな具合ですが、一貫して言えるのは「聴き手を楽しませるような曲作りが出来ているか?」ということです。
    ここまでやっとけばOKでしょ、という妥協のラインが浅すぎると感じました。
    耳を惹くようなプレイが無い訳ではないのは確実ですが、冗長な面が多すぎて全体的な印象も冗長に聴こえてしまいます。
    ツインヴォーカルになって武器が増えたはずなのにその恩恵をほとんど感じられない構成では折角復帰したVo.ニコも不憫でしょう。後のアルバムになって活かされるか、また辞めてしまうかという点では今後が気になるバンドでもあります。
    さて、そんな本作のミックスですがやや低音過多な感じを受けます。
    その割にはバスドラがあまり立っておらずスネアの硬質さとのバランスが取れていません。
    過去作を聴き直すとちゃんと同質な鳴り方をしているのでミックスの問題かと思われます。
    というか前作のミックスは理想的なメタルのそれだと判ります。
    先行公開されていた2曲。
    2. Rude Awakening
    5.The Next One To Go
    個人的な推しは3.The Betrayal。
    民族の儀式的なイントロに始まりAメロのブラストと聴きごたえのあるコーラスが魅力的です。
    でもやはりコーラスでブラストする前作の3.Prolong A Stayには敵いません。
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